HAKU 北村 コラム 82「夏以外の話」
普段は靴職人、北村です。
夏がさー、終わろうとしていますよ……
過去にも何度か言及してますけど、
僕ぁねえ!!!
季節の中で!!!
夏が一番好きなんですよおおおお!!!!!!
最高気温が40℃を超えることもあり、井上陽水の『少年時代』で歌われているような、爽やかな夏とはもはや違うのかもしれませんけどおー!
それでもおおお!!!!!
夏ぅーーー!!!!
好ぅきぃいいいいいいいいい!!!!!!!
別にマリンスポーツやキャンプが趣味というわけでもなく、薄着で鍛え上げられた身体を見せつけながら街を闊歩したいわけでもない、インドア&ヒョロガリおじさんのわたくしなんですけどもおおお!!
それでもおおおお!!!!!
夏ぅううううう!!!!
好ぅきぃいいいいいいいいい!!!!!!!
夏を愛しすぎている反動で、毎年この時期……そう「夏の終わり」になると、どうしようもなく悲しい気持ちになるんですうう!!!
エネルギー溢れる入道雲は、まるでその力を使い果たしたかのような散漫なうろこ雲へと変わり、
青々としていた田んぼの稲は、すっかり刈り取られて丸坊主。
夜は冷房の効いた部屋で布団も被らず寝ていたのが一転、毛布にくるまって縮こまりながら眠りにつかなければならない……
そんな日々になっていく!!!(泣)
それが「夏の最期(おわり)」なんですよおおおお!!!!!(号泣)
こんな感情に毎年振り回されてきたんですけどね、さすがに僕も学習しました。
夏が終わるのを悲しむのではなく、他の季節も同じように愛すべきなのではないかと。
さすれば寂しい思いをすることもなくなり、それぞれの季節の到来を喜べるのではないかとっ!!!!!
そんなわけでね、今回は夏以外の季節の良さを見つめ直していきたいと思います。ちなみに現状の秋・冬・春の認識は以下のとおりです。
【秋】……それは夏に引導を渡す者。人々から半袖&短パンを奪い、太陽を早く沈ませ、この世に闇の時間を増やす。四季闇属性のうちの一人。
【冬】……秋に先陣を切らせ、弱った人々に追い打ちをかけてくる下衆。人々に重衣料を着込ませ機動力を落とし、夕食のレパートリーを鍋ばかりにする。ファンヒーターを使うための灯油を定期的に買いに行かせ、経済的、時間的にも負担を強いてくる。6:30に起きると外はまだ真っ暗。朝の存在さえも抹殺する四季闇属性の最凶ボス。
【春】……冬に終わりを告げる四季光属性のうちの一人。 ただ、同時に急激な乾燥をもたらし、私のドライアイをピークに至らせる。確定申告の締め切りをチラつかせてくるのも気分が悪い。
さーて、ここからが本題!
秋・冬・春の良いとこを挙げて、それぞれの季節を愛します!
【秋の良いところ】……外遊びがしやすくなり、レジャーに最適な季節。スイカしか無かった夏のフルーツ界に、ぶどう、桃、梨、柿という追加コンテンツを投入してくれる。
【冬の良いところ】……クリスマスやお正月など大きなイベントがあって楽しい。ほっかほかのココアやコーンポタージュがおいしい。りんごの中で一番好きな「サンふじ」が出てくるのもうれしい。こたつでみかんが最高。
【春の良いところ】……桜がキレイ。夏の前夜祭みたいな存在。
あらためて考えると、春は光属性の夏陣営なので別に嫌いじゃなかったです。
秋もまあ……冬の手下とはいえ、寒さレベルも高くないのでそこまで嫌いじゃない気がしてきました。むしろ過ごしやすいし。
問題はやはり冬ッ!!!
冬の嫌さは、やはり寒さと暗さだと再認識しましたああああ!!!!
朝起きたときに暗いってのが最悪だし、ファンヒーターの給油に行くのもダルいしさー。
11月終わりくらいから寒くなるでしょー? そんで3月初めくらいまでは冬感ありますよね? だから3ヶ月ちょっとは冬という認識なんですよ。ファンヒーターもその間ずっと使ってるし。
あーやだやだ!
やっぱり冬とは仲良くなれねえなあ!!!!
討伐してやる!!!!!!!
……こうして僕と夏は、秋と春を仲間に加え、冬を倒す旅に出た。
~最終章~
冬「我を倒しに来ただと? フハハ、愚かなッ!」
僕「黙れ! お前を倒し、給油の必要無い世界を取り戻す!」
冬「うぬのような浅はかな者に我が倒せるものか!」
・・・・・
冬「馬鹿な……まさかこの我が……ガハッ!」
僕「僕の勝ちだ。これでラジオ体操のできる明るい朝が来る」
夏「きゃあ!!!」
僕「どうした!? 夏っ!」
夏「身体が……私の身体が消えてゆく……」
僕「!? そんなっ……どうしてっ!?」
冬「フハハ……」
僕「冬っ!? まさかお前がっ!?」
冬「愚かなり……だから浅はかだと言ったのだ……」
僕「何っ!?」
冬「己の行いを悔いるが良いッ! ……ゲハッ!」
鮮血を吹き出し、冬は息絶えた。
夏「き、消える……い、いやああああ!!!」
僕「な、夏ぅううううう!!!!!」
手をつかもうとした瞬間、彼女の存在はこの世から消えてしまった。
僕「なんでこんな……」
秋「うわああああ!!!」
春「があああああ!!!」
僕「どうした!? 秋っ! 春っ!」
秋「か、身体が春の方へ引き寄せられる!」
春「おれもだっ! 秋に向かって……うわああ!」
磁石のように引かれ合った二人がぶつかった瞬間、まばゆい光が辺りを包み、その中から一人の神々しい存在が現れた。
僕「あ、あなたは……?」
?「私は秋と春が融合して生まれた新しい季節」
僕「新しい……季節……?」
?「冬が死んだ結果、その対となる存在の夏も同時に消えました。秋と春はもともと夏と冬の間でしか存在できません。境界が曖昧になった二人は……」
僕「融合して一つになった、と?」
?「そのとおりです」
僕「そんな……僕が冬を殺したせいで……」
?「これから日本の季節は私一人が治めます」
僕「あなた一人で!? いったいどんな季節になるんですかっ!?」
?「気温は年間を通して20℃前後になるでしょう」
僕「……過ごしやすい」
?「ゲリラ豪雨とかは無くなります」
僕「助かる!」
?「でもソメイヨシノは開花しません」
僕「お花見できないのかあ……」
?「では私はそろそろ失礼します」
僕「待ってください! 新しい季節、あなたの名前はっ!?」
?「名などありませんよ。もはや季節そのものが無いのですから」
こうして日本から季節が消え去った。
人々は平坦で穏やかな日々を送っている。
- fin -
以上、冬は虫が出なくなるので良いなと思っている北村がお送りしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。