
HAKU 北村 コラム 75「継続の話」
普段は靴職人、北村です。
えー昨年5月のコラムで「ドラムを始めようと思う!」と宣言しまして、実際に始めたんです。
僕は何も楽器が弾けないので、
(1つくらいは弾けるようになりたいなー)
と常々思ってるんです。
ドラムに関しては何となく思い立っただけなので、自分でも
(すぐにやめるだろうな……)
なんて思ってました。
と言いますのも、わたくし、
「興味を持つのが速い。けれど飽きるのも速い」
という性格をしておりまして、過去にも
・ギター → すぐやめた
・ウクレレ → 買ったけど弾かずにやめた
・DTM(PCでの作曲)→ 2曲作ってやめた
・ギター → 2度目の挑戦だったけどすぐやめた
というように、連戦連敗しているんですうううう!!!!!
しかーし!
どうしたことでしょう!
ドラムは現在も練習を続けており、気付けば10ヶ月も経っているんですよおおお!!!
これは自分的には「革命」に等しい現象なんですううう!!!!
うおおおおおおお!!!!!!
どうした?! オレぇえええええええ!!!!
なぜ今までできなかった楽器練習の継続が今回に限ってできたのか? 自分でも不思議だったので、深く掘り下げて考えてみました。
今回はそのことについてお話したいと思います!
ドラムをやるにあたって、今までとは違う心構えを持って取り組みました。それは、
1)必死に取り組まない
2)時間と場所をつくる
3)記録をつける
この3点です!!!
順に説明します。
【1.必死に取り組まない】
過去の僕はこう考えていました。
「楽器はたくさん練習すれば上達するだろう」
ギターを始めたときを例に挙げてみましょう。
弾きたい曲の楽譜(原曲バージョン)を用意する
↓
弾いてみる
↓
難しい
↓
毎日やみくもに練習
↓
難しい、分からない
↓
練習が辛くなる
↓
やめる
こんな感じですううう!!!!(泣)
結果、
(自分には楽器の才能が無いのか……)
と落ち込むんですううう!!!!!
け・れ・ど!!!
ドラムにおいては、次のような方針を取りました。
「練習は週に1回だけ」
……いやいや、待ってくださいよ、北村さん。
週1で物事が身に付くはずないじゃないですか?
もっと練習したほうが良いんじゃないですか?
みなさんそう思うことでしょう。
でもね!
僕はこのやり方に自信があったのです!
なぜなら成功例が身近にいたから!!!
それは「娘」です!
僕の娘は週に1回1時間だけスイミングを習っているんですけど、5年目の今ではクロール、背泳ぎ、平泳ぎをマスターし、バタフライにも挑戦しています!
最初は全く泳げなかったのに週1の習い事でこの成果! しかも、ずっと「楽しい!」と通い続けているううう!!!
……そうだ!
自分も「ドラム教室に通っている」つもりで練習すれば週1でも同じように上達するのではないか?
娘のように、少しずつ簡単なことから積み上げて、気付けば大きな山となっているのが無理のないやり方なのではないか?
そう思った僕はむちゃくちゃハードルの低そうな教則本を買いました。タイトルは、
『1日5分ではじめるドラム超入門』
結果、この本が素晴らしく良かったのです!
3ヶ月プランでドラムの基礎を少しずつ、されどしっかりと学べる内容でした。
……まあ実際は終えるまでに倍の6ヶ月かかったんですけど、そんなことは些末なことなんですよお!!
僕は理解しました。
人は大谷翔平になりたいと思っても、いきなり大谷と同じ練習はできないのです。そんなことをすれば辛くなってやめてしまうだけ。
こんなことは分かりきってるのに、自分がやりたいこととなると、なぜか最初から難しいことに挑戦してしまうのです!
今日も心の中の大谷が言います。
「ちりも積もれば山となる。少しずつの積み重ね」
と……
【2.時間と場所をつくる】
2つめの取り組みは時間と場所をつくることです。
実はドラム練習も最初は家でパッド(練習用の叩く板)を使っていたんですよ。でも正直あんまりやる気になれなくて、1ヶ月くらい放置していました。
しかしあるとき、地域の住民センターでドラムのある音楽室が借りられることを知り、ここに通えば習い事っぽく気持ちの切り替えができるのでは?と考えました。
値段も2時間600円と格安だったのですぐに予約し、初めて本物のドラムを叩いたのです。
この選択は大正解でした!
まず本物のドラムを叩くのが想像の何倍も爽快!!
でかい音を出す……これはパッド練習してるだけでは味わえない満足感。
家以外を練習場所にすることで気持ちの切り替えが容易になったのも良かったポイントです。音楽室を借りるには予約が必要。料金も先払いなので、スケジュールに組み込んだらもう「行って」「やる」しかないのです。
【3.記録をつける】
3つめの取り組みは記録をつけることです。
僕は練習の様子を毎回動画撮影しています。それに加え、Googleスプレッドシートを使い、練習した日にち、時間、内容、思ったことをメモしています。
動画を撮ると自分の演奏を客観的に見ることができ、上手くできていないところに気付けるのです!
修正点を見つけたら、YouTubeで上手い人の動画と見比べたり、解説動画を見たりして次回の課題としています。
また、過去の動画を見返して自分の成長を実感することができるのも、やる気の維持に役立っています。
YouTubeでは「○○初心者が○年間でこんなに上達した!」みたいな動画が結構人気です。将来ドラムが上手になったとき、僕もそういう動画を作ってみたいんですよねー! そのための素材を撮り溜めている思えば、毎度の撮影も面倒には感じないのです!
……以上がドラム練習の継続にあたって、僕が取り組んできたことです。
現在は2冊目の教則本を購入し、いろんな曲を演奏できるように練習しています。
めちゃくちゃゆっくりな進捗ですけど、心の中の大谷が「ちりつも!」と言ってくるので、まあそれで良いかなあと思っています。
「楽しく継続できている」
僕はこのことが一番うれしいのです。
以上、この取り組み方なら何でも継続できる気がしている北村がお送りしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。