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HAKU 北村 コラム 46「AIの話」

普段は靴職人、北村です。

2022年8月~9月にかけて、インターネット上のとある界隈で、今までの常識が大きく変わる出来事が起こっていたことをご存知だろうか?

始まりは「Midjourney(ミッドジャーニー)」というものの誕生であった。

何かというと「AIを使った画像生成サービス」である。

今までにも同じようなものはあったのだが、Midjourneyが話題になったのは、描き出される絵のクオリティが過去のものとは比較にならないほど高かったからであろう。

試しに「Midjourney」という単語で画像検索してみて欲しい。検索結果に出てくる画像だけで、このAIの凄さをご理解いただけると思う。

実際、米コロラド州で開催されたファインアートコンテストでは、Midjourneyで生成した絵が1位を取り、議論を呼んだようだ。

そんなMidjourneyであるが、あくまでも企業の「サービス」であるため、利用にはお金が掛かる部分があった(無料でお試しもできる)。

しかし、すぐ後に公開された別のAI画像生成プログラム「Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)」は、なんとオープンソースで完全無料だったのだ。性能もMidjourneyより上とも言われている。

その性能については、ウィキペディア内にあるStable Diffusionのギャラリーをご覧いただきたい。

ウィキペディア「Stable Diffusion」
https://ja.wikipedia.org/wiki/Stable_Diffusion

ちなみに「オープンソース」というのは、アプリを構成しているプログラムを無償で一般公開することである。これによりStable Diffusionを利用した画像生成サービスが次々と誕生し、AIによる画像生成は一気に広がりをみせる。

そしてつい先日(9月23日)、日本初のAI生成画像を元にしたイラスト集『Artificial Images Midjourney / Stable DiffusionによるAIアートコレクション 』が発売された。

ここまでの話はわずか2ヶ月のあいだに起こった出来事である。

画像生成AIの進化スピードには正直かなり驚かされた。イラストだけでなく漫画やアニメ(動画)が自動生成できるようになる日もそう遠くないだろうと思わせてくれる。

そしてこれは絵に限った話ではない。文学や音楽など、他の創作分野であっても同じことが起こっているのだ(すでにそういったサービスがある)。

小説についていえば、今年初めて、文学賞「星新一賞」で、AIを使って執筆した作品が入選したそうだ。

これらの件に関して、僕が考えさせられたのは人間の「創造性」についてである。

「AIが進化しても、創造性が必要な仕事は代替できない」

なんてことが当然のように言われていた。
コンピュータは単純作業は得意でも、人間みたいに創造的な仕事はできないと考えられていたのである。

では創造性とは何であろうか?

一人一人の人間が生きてきた中で得た知識や経験、それに自分だけの個性を加えて練り上げられるもの、それが創造性……なんとなくそんなイメージを持っていた。

しかし実際は、

・多くのデータを取り入れ、
・それらを適切に処理し、
・求められる形で出力する

という、まさにコンピュータが得意とする単純作業にすぎなかったのではないか? そのように思ってしまったのである。

僕自身も一応ものづくりを仕事にしているので、このときは一瞬無力感に襲われてしまった。

「人間の創造力など、所詮コンピュータの劣化版に過ぎないのでは……」

と。

そしてほんの1秒悩んだあと、

「まあ、絵が描けない人にも表現する手段ができたわけだし、音楽とか文章とかも、AIのサポートのおかげで創作のハードルが低くなるぞ! やったぜ!」

と思いました。

そして前述した画像生成AI「Stable Diffusion」をLINE上で使えるようにしたサービス『お絵描きばりぐっどくん』で遊んでみたのでした。

※お絵描きばりぐっどくんとは、LINE上でメッセージを送信するだけで、AIが入力内容を認識しオリジナル画像を生成するチャットbot(自動的に会話を行うプログラム)です。

お絵描きばりぐっどくん
https://vgu.community/house/varygoodkun/drawing

以下の言葉を入力して、8枚ほど画像生成してみました。どうぞご覧ください。

1)イトノワライフ

2)台東区にあるイトノワライフの外観

3)イトノワライフの店主

4)イトノワライフで売っているお洋服

5)イトノワライフで売っている靴

6)イトノワライフで売っている雑貨

7)イトノワライフで売っている食器

8)イトノワライフで売っているガンダム

※これらはAIが作り出した画像で実在しません。

僕は「イトノワライフで売っているガンダム」の画像で大爆笑してしまいました(念のため言っておくと、こんなガンダムは存在しないし、当然イトノワライフさんで売ってもいません)

お絵描きばりぐっどくん、LINEで友だち追加するだけで使えますので、みなさんも遊んでみてはいかがでしょうか(1日10枚まで画像生成できます)。

お絵描きばりぐっどくん
https://vgu.community/house/varygoodkun/drawing

以上、これからのAIの進化が楽しみな北村がお送りしました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。