HAKU 北村 コラム 33「火の話」
普段は靴職人、北村です。
いきなりですけど、我が家はオール電化なんですよ。
別に進んでガスをやめようと思ったわけではなく、中古で買った家がたまたまそうだっただけなんですけどね。
なので我が家で火を使うのは、
・仕事でミシン糸を留めるとき
・花火をするとき
・誕生日ケーキのろうそくに火を付けるとき
この3つしかないんです。全部ライター!
ところで古代の人は「火・空気・水・土」の四元素で万物が構成されていると考えていたらしいですよ。それくらい火は基礎的なものとして捉えられてたってことですね。
その頃と比べると、火の存在感は社会的にも薄くなっているなあと感じます。
5歳の娘に到っては、生まれてからまだ10回くらいしか火を目の当たりにしていない気がします。彼女にとって火はもはや珍しいものなのです。
火をあまり使わないからと言って、実生活での不便はないのですが、娘に関しては「このままで大丈夫なのかな……」って心配したりもするんですよ。
この先、学校の理科や家庭科で火を扱うこともあるのでしょうが、それだけじゃ経験としては数が少ないなあ……って思うんです。
将来娘が一人暮らしを始めたときにね、その物件がガスコンロだったら不安じゃないですかっ! どうですかっ!? 皆さんっ!!!
いや待てよ?! もしかしたらその頃にはIHコンロが一般化していて、ガスは稀なものになっているのでは?!
車だって、今やAT車に乗れれば問題ないし、それと同じ未来なのでは?!
そう思いIHコンロの普及率を調べてみましたが、2015年で23%、2020年で25%……。増えているとはいえペースは鈍い。この分だとガスコンロはまだまだ主流かと思われます。
だとしたら「ガスコンロでの調理」、これは身につけておいたほうが良いのでは???
いやいや、でも自分自身も一人暮らしするまで料理なんて全然してなかったし、調理技術自体は必要に応じて身に付く気がする……
そうじゃなくて、火そのものをもっと体験して欲しいんですよ!
例えば、
「熱い」
とか
「触ると火傷する」
とか
「物を燃やせる」
とかね!(火傷は故意には体験させられないですけど)
あとは火を発生させる方法ね。「ガスコンロ」と「ライター(チャッカマン)」が現代の火起こしのメインな気がするなあ。
「マッチ」は車でいうとMT車並の存在感だし必須では無いかな。知識としては体験しておいても良いけど。
「虫眼鏡」で光を集めて発火させるのは、小学校の理科の実験でもやるんでしたっけ? 僕も小学校の頃、紙を燃やして遊んだ記憶がありますよ。
「火の消し方」ってのも必要かなー? でもこれも小学校で「燃焼」について学ぶし、追い追い分かってくるかなあ。
あらためて考えると、現代生活において火って電気に比べてかなり局所的に使われてる印象ですね。
いま四元素を選ぶとすると「電気・空気・水・土」のほうがしっくりくるかもなあ。
あと、我が家の料理って電気の熱とマイクロウェーブだけで調理されてるんだなあって改めて気付きました。でも火を使ってるほうが美味しそうな気がするのは、僕が古い世代の人間だからでしょうかっ!?
取り留めもなく書き連ねてきましたが、読み返せば44歳のおっさんが
「私が子供の頃は身の回りに火があって火傷も日常茶飯事だったし、そうして学んでいったんだよ。最近の子はそういう経験を得る機会が少ない。大丈夫かね?」
って言ってるみたいな内容になってしまいました……
そしてもっと前の世代は
「昔はかまどで火をおこしていたし、水は井戸から汲んでいた。掃除はほうきと雑巾だったし、服を洗うのは洗濯板。最近の子はそういう経験を得る機会が少ない。大丈夫かね?」
って言ってたんだろうなあと思います。
時代によって生活に必要な知識や技術が変わること忘れがち!
今の時代に「ご飯は火で炊かないと!」とか「洗濯は手洗いで!」とか言う人いないし!
そんなわけでね、娘が一人暮らしする際には、良い炊飯器とドラム式洗濯乾燥機と食洗機を買ってあげたいと思いますよ(お金がいっぱいいるなあ)。
以上、娘にはおかあさんの次に好かれている北村がお送りしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。